風俗博物館
さて・・・、ごまりん様プロデュースの「しおり」のおかげで、朝から昼過ぎの現在まで、たっぷりと目的地を回れた所です。
すばらしい・・・(−−)
自分一人でうろついていたのでは、こんなに有効に時間を使えなかったに違いありません。
そして、みたらし団子も食べ、一応空腹もしのげました。
そして・・・、新幹線の発射時刻まではまだ少しの間があります。
となれば・・・、残る時間ギリギリまで京を堪能せねば・・・なのです。
なにしろ、貧乏な上、仕事に追われる関東の住人であります私は、こんな機会でもなければめったに京都へ上れないのですから。
来たからには、やるだけやる(^^)!
が心情の人間としては、他の箇所も回らないわけにはいきません。
と、いうわけで目をつけていたのが、西本願寺近くの「風俗博物館」なのです。
ここは源氏物語をベースにした精密なジオラマの人形が、平安王朝を再現している博物館なのです。
日々、平安王朝の勉強しなくてはならない身としては、ぜひぜひ見てみたい場所。
手持ちのガイドマップには、「日曜祝日休館 一般400円」とあります。時刻も曜日も問題ありません。
唯一の問題といえば・・・、「そこまで無事に辿り着けるかな(^^;)」って事ですが・・・。
方向音痴を発揮しなければ、きっと辿り着けるはず・・・。
と、お団子屋さん前の横断歩道を渡って、そのまま目の前のバス停でバスに乗りました。バスの番号は205番です。
このまま南下して、「河原町五条」で下車。
80番のバスに乗って「堀川五条」で降りれば、西本願寺は目の前・・・のはず(^^;)
と、路線図で確認。ガタゴト・・・ひたすらバスの旅です。
そして、目的の乗り換えポイント「河原町五条」で降りて、すぐにやって来た80のバスに乗った所・・・。
「次は五条京阪前〜」のアナウンス。
80番でも反対方向に向かうバスに乗ってしまった(@@)
このままでは、西本願寺どころか洛中を出てしまいます。
止まって〜!!(><)
などと言った所でもう遅い。バスはどどーんっ、と、五条大橋を大逆走です。
「うきゃああー(><)」
橋の近くには、愛くるしい牛若丸と弁慶の大きな石像が飾ってありましたが・・・。
卒論で判官びいきのスーパーアイドル源義経よりも、猜疑心強いともっぱら不人気の源頼朝とその娘・大姫を選択した身には、まるまっこい顔した愛らしい弁慶と牛若丸の石像を、愛でてる余裕はありません!
と言うより、余裕がないのは、新幹線の発射時刻なのです。
慌てて次のバス停で降りて、反対側車線のバス停に向かったのですが・・・。
時刻表を見れば、次のバスは四十分後でなければこないのです。
ここで無位に時間を浪費する暇はまったくないわけで、慌てて貧乏だと言うのにタクシーを拾います。
幸運なことに、空車はすぐに来ました。
「どちらまで?」
「風俗博物館までお願いします」
「は・・・?それどこ・・・?」
「えっと、西本願寺の近くにある・・・ここです(と、地図を見せる)」
が・・・、この運転手さん、
「あー・・・老眼鏡かけなきゃ、見えないんだよねー」
(見えない目で・・・運転、大丈夫なんだろーか?)
「まあ・・・とりあえず、西本願寺ね」
「はい」
「でもお嬢さん・・・。若いのに、そんな場所に興味があるのかい?」
「・・・?ええ、そうですけど」
「へぇ〜・・・風俗ねぇ。女の子がねぇ」
(もしかして・・・、別のアヤシイ意味の方の風俗・・・と考えているのでしょーか?−−;)
などと、妙にかみ合わない会話の末、なんとか西本願寺に到着。
運転手さんは、親切に周囲を探し回って、博物館の入り口まで車をつけて一緒に降りてきました。
「へぇ〜・・・、ここが・・・。源氏物語・・・へ〜」
仕切りと感心してから、タクシーは去りました。
博物館はビルの5Fです。
時間もないので、一気にエレベーターで上がります。
チン・・・。
扉が開くと、そこはもう平安の世界が広がっていました・・・。

フロア−の半分以上を使って、寝殿造りの建物が再現されていました。
大きさは実物大の人間よりももちろん小さいのですが・・・。お雛様の人形くらいの大きさです。
上は宴の様子なのですが・・・、着物から小道具まで、また細部に渡ってなんて緻密な再現でしょう(^^)

吹き抜けの構造のお屋敷は、内部まで細かく設定されて、とても見ごたえがあります。そのジオラマの周囲をぐるり・・・と回って、見学出来るので、色々な角度から物語を堪能できるわけです。
これを作った方は、本気ですごいです・・・(///)
私が行った期間中は「女三宮持仏開眼供養『鈴虫』」の再現でした。
これは2002.11.22まで公開されているとか・・・。
次回は2002.12.2から、「裳儀と元服『桐壺・梅枝』」になるそうなので・・・、展示換えするたびに行きたいですねー(^^)
ああ、京都は遠いです(;;)
それはさて置き・・・中で、面白いものを発見です。
御簾越しにチラリと覗く、女房装束・・・な図なのですが。
きっと、この出だし衣(いだしぎぬ)を見て、殿方は「どきどき、どんな顔の女性かな?」などと想像を逞しくするかと思うのですが・・・。

で・・・、ではどんな女性がいるのかと、背後から覗くと・・・。

ずっぽり・・・着物だけで中味はないのです。
無人の十二単を几帳で支えて、まるで人がいるかのよーに見せているあたり・・・。
空蝉(うつせみ)の技を見ましたわ。
同時の十二単は、最後に帯一本で結ぶだけの構造なので、一度着てから、ずっぽり・・・、頭から本体が抜け出せば・・・、ヒトガタの着物が一人で座ってる・・・とゆー技が出来たのです。
芸ですわ・・・。
そのほかには、

こんな風に、当時のシャンプーの様子が見られたり・・・とにかく、勉強になること請け合いなのです。
それに何より、「全部撮影自由」ってあたり・・・なんて太っ腹(@@)
実物大の調度品なども解説がついて、展示されています。

上記は、右はお香で使う「火取」と、左は当時のシャンプーである米のとぎ汁を入れる器、下にある箱は髪の手入れをする道具を入れるもの・・・と、文章では調べてもなかなか実感のわかない物のオンパレードなのです。
返す返すも、もっと足しげく通える場所にあったら・・・な所です。
親切にも、この横には狩衣と女房装束の衣装が置かれてありまして・・・、「ご自由に着てください」とあります。
時間さえありましたら、ぜひチャレンジしたい所でしたが、そろそろ駅に向かわねばなりません。
でも、次に京都に行く機会があったら、ぜひぜひまた来たい場所なのです。
2002年11月15日 午後 11:06:10
次回は、京都番外編・・・こんな物、こんな所にも・・・です