京・うろつ記
プロローグ

春です・・・。
桜の季節です。
日本人は春になったら桜を見なくてはなりません(断言)
かつて留学中、桜を見ない春を経験してより切実にそう思うようになりました。
桜を見ないと、春が来た気がしないんですもの・・・。
もちろん、騒々しいカラオケにお酒でどんちゃん騒ぎ・・・、するよりも、
しっとりはんなり・・・春の花を愛でられれば理想(///)
などと、えせモンの風流マニアである私は、そう思うのです。
今年の開花は早かったのですけども・・・、
花が開いてからその後、急激に気温が下がったために、かなーり桜の花は長持ちしているようでした。
もしかして・・・、京の桜もまだ残っているんじゃあないでしょうか?
思い立ったら、もう、うずうず・・・。
うろつ記の病(やまひ)が頭をもたげます。
同じ時期。
新聞で目にしたのは、京都御所の一般公開のお知らせ。
普段は宮内庁に見学申し込みを往復はがきでしないと入れない御所の中。
春と秋の二回だけ、一般公開されているのです。
しかも入場無料とくれば、京都に行くだけで交通費に泣かされる関東人。
魅力的なことはなはだしいわけで・・・。
京都御所。
むかーしむかし、帝がこの国の政治を司っていた場所、
言ってみればわが国の紫禁城(ラストエンペラーのお住まいです)
・・・という経歴の建物ですが・・・。
個人的に趣味的に、むしろその敷地が藤姫のお家のモデル、藤原道長の屋敷跡付近
・・・って所にものすごーい惹かれてしまうわけなのです。
(御所は長い歴史の中、何度も火事にあったりで、
京都の中でも何箇所か移動しているんですね。里内裏なんてものもありまして)
と、にわかに旅行の計画を立て始めた矢先。
「五百円貯金してるのに、もう二年もお外(海外)に出てないっ」
そうのたまうのは、我が母上こと みっちゃんです。
ええ、貧乏親子は地道に五百円玉の貯金をして、たまったら中国に旅行する・・・という、
お決まりパターンをしていたのですが。
吹き荒れたサーズの猛威に、鳥インフルエンザと・・・。
なんとはなしに海外に出そびれてたみっちゃんです。
(娘は気にせず、台湾に行ってましたが^^;)
外がダメなら、国内がある。
などと単純な思考回路を持つのは、この子にして、この親ゆずり・・・。
(厳密には国内だって十分物騒ですが)
「奈良に行きましょ(^^)」
などと唐突に言い出したみっちゃんに、
「・・・でも、遙かは京都で・・・御所が一般公開で・・・」
「それじゃあ、二日目に奈良に行けば余裕ね」
「・・・・・・・・・(ついてくるんだ−−;)」
言い出したら聞かないお年頃の52歳。
「ホテルはデラックスがいいわー(///)駅から歩いてすぐで、食事もちゃんとしたモノが出る所ね。
新幹線は長いから飛行機にしてね。それから・・・」
「・・・・・・・・・(貧乏人ですのに、分不相応な希望ばっかり>M<)」
希望と要望はたくさん述べますが、計画についてはまったくノータッチのみっちゃん連れで、
そこはかとなく不安を抱えつつ・・・今回の京都旅行は唐突に決定、唐突に出発とあいなったのでした。