風俗博物館
出張所編
奈良を離れて・・・、
再び京都駅です。
昨日道に迷った風俗博物館の出張所
行き方を教えてもらうために、駅の構内
観光案内所に立ち寄りました。
分かっているのは、バス停「今出川浄福寺前」から徒歩五分なこと
岩神座ホールという会場の名前のみです。
「風俗博物館でしたら、今日はお休みですよ」
「はい、西本願寺の近くの本館は日曜日がお休みですけど、行きたいのは出張所の方なんです」
「出張所?」
本館は、日曜日が休館日。
出張所は、月曜日が休館なのです。
ここから案内のおねーさんの奮闘が始まりました。
地図を数冊、かた端からひっくり返し・・・
でも
「岩神座なんて名前の建物は地図には載ってませんねぇ・・・(−−;)」
「そうですか・・・(;;)はい。諦めます・・・ありがとうござ・・・」
「待ってください!必ずっ、すぐに見つけますっ!」
がっくり諦めようとした瞬間、
じっちゃんの名にかけて?かどうかは不明ですが、
お姉さん、何がなんでも調べ上げてくれる覚悟です。
「お待ちくださいね。すぐにっ」
と、
更に別の地図を持ってきて、両隣の係りの方に訊き、
ネットを立ち上げ、更に別の係りの方も巻き込んで・・・
ついに受話器を取り上げ、どこかに連絡。
な・・・なんだかとっても、おおごとなのです(^^;)
そこまでメジャーじゃなかったなんて、知りませんでした(−−;)
出張所・・・。
十分経過・・・
「あの〜・・・すいませんっ、お手数かけまくって、もう諦めますから・・・」
「大丈夫ですっ、すぐっすぐに見つけます!本館が休館日で連絡がとれませんがっ、すぐ見つけます」
ひたすら受話器片手に、どこかにかけまくりなおねーさんに、引き止められました。
その背後で
「・・・・・・・・・・(−−;)」
もう諦めなさい!
無言の視線で語りかけてくる 同行者みっちゃん。
「・・・・・・・・・(^^;)」
でも、こんなに頑張ってくれてるから、信じましょう。
の視線を返す娘。
十五分経過・・・
「あの〜・・・」
「大丈夫ですっ」
そしてついに、
「わかりました!」
謎は全て解けました!
のノリで、ついにおねーさん、出張所の所在地確認。
何の事はない、昨日迷って通り過ぎた小路をまっすぐ突き進めば
発見できたのです。
「ありがとうございます(^^)」
「はいっ、お気をつけて(^^)」
時刻はそろそろ、午後四時近く・・・。
開館は五時まで、また時間との戦いです(><)
ああ、いつも余裕がない旅なのです・・・(;;)
地下鉄烏丸線で今出川駅まで上がります。
でもって・・・、
ここからバスに乗るのですけども・・・
バスがなかなか来ません(^^;)
今出川浄福寺のバス停まで、地図で見ると1Kmって所です。
「歩きながら、バスを待ちましょう?」
ずんずん・・・歩き始めるみっちゃんです。
スニーカーになってから、歩く速度が早いのです。
靴ずれは大丈夫なんでしょうか?
と・・・思いきや、車の通りが途切れたのを見計らって
いきなり道の向こう側に道路を渡って突っ切ります。
「は・・・?どこへ・・・?」
見やったその先にあるのは、
焼きたてメロンパンのお店、りんりん堂(^^;)
匂いにつられたのですね。
テレビで見ましたわ。このお店・・・。
店内からは熱風と共に、甘いメロンパンの香りが・・・。
「おやつ、おやつ(^^)ふたっつくださーい」
急いでるのですけども・・・(−−;)
力いっぱいマイペースなみっちゃん。
1個120円です。
ですが・・・、
おおっ、
外はサクサク、中はふわふわ・・・(@@)
これはおいしいのですっっ。
新宿あたりにも、ライトバンの屋台で現れるメロンパン屋さんがありますが・・・
こちらのお店、ものすごくおいしいのですっっ。
疲れた体に甘味がききます・・・。
ええ、ぜひ関東にも支店をっっ・・・と
思いつつも、
「時間ないから、もう行きましょうね(^^;)」
まだ休みたがっているみっちゃん引きずって(親不幸者−−;)
先に進みます。
でもって・・・なんとか、ギリギリ到着。

岩神座ホールです。
入館料は500円。
2004年、四月の時点の展示は
「紫式部日記より 一条帝による土御門第御幸」
でございます。
2004年の6月いっぱいの展示とか・・・。
ぜいぜい・・・、やっと着きました(><)
予約しておけば、十二単も着られたようですが・・・。
時間帯のせいか、中は誰もお客さんの姿はなく・・・
係りのおじさんが親切丁寧に、みっちゃん相手に講釈を語ってくれますが・・・、
まずは、写真撮影ですわっっ(−−)

ふきぬけのホール中央にどどーん、とあるのが土御門第の一部を表現した模型(^^)

正面の白い着物が一条天皇。
その前で、歓迎の舞が踊られております。
でもって
一条天皇の横に侍るのが、この館の主・・・
と・・・下の写真へ。

手前、藤原道長。
背後で赤ちゃん抱っこしてるのが、道長の奥さん倫子(赤ちゃんは、後の後一条天皇)
道長の背後の肩のあたりで見えているのが、赤ちゃんのお母さんにして、道長の娘 彰子です。
まさにこの世をば・・・
な、栄華絶頂な風景・・・。

お呼ばれした公達は、
着物の帯を欄干にかけて見せております。

また別の場面では、
源氏物語の女君たちが、あでやかな着物の披露をば・・・。
紫の上と、明石の姫、明石の君・・・だったはず(^^;)
(すいません、きっちり覚えておりません)
現実世界(土御門第)と、物語世界(源氏物語)が同時再現なのです。
何よりも衣装の再現の細微さ・・・
本当にこちらの博物館はものすごいこだわりを感じます。
こだわりが、えせ平安マニアにはたまりません。
ああ、まったり・・・。

更に別の場面。
明石の姫の出産シーン。
みなさん衣装は白です。
江戸時代までわが国は、座産でしたので、妊婦さんは座ったまま
出産に挑みます。
背後からは介添えが腰を抱いて支えます。
介添え人は、時々、妊婦の男兄弟や、
旦那のお父さんがやったりすることもあったそうです。
今でこそ、珍しい話ではなくなりつつありますが・・・、
この時代から男性が産室に立ち会う風俗があったとは・・・。
手前では、悪霊を祓う打撒(うちまき)
でお米が撒かれいます。

隣のお部屋では、僧侶がお経を読みます。
その手前では、妊婦さんの代わりに悪霊に取り憑かれた依坐(よりまし)の
女童がもがき苦しみ
手前の庭では、悪魔払い鳴弦(めいげん)を
打ちまくり・・・

さらにその脇庭先では、陰陽師が祭壇を作って祈ります。
・・・当時のお産は・・・
かなり大騒ぎな中で、だったのですねー(^^;)
と、言いますか・・・
この場面をかなり忠実に再現している
この博物館がすごいのです(@@)
さて、ホールの一角には
人形の模型以外にも平安な調度が並びます。
まだまだみっちゃん相手に、
係りのおじさんは何か話しこんでいるようなので、
存分に撮影させていただきます(^^;)

こちらは、貴族のお部屋を再現したコーナー。
座る座布団が褥(しとね) 茵しとね・・・とも書きます。
その横にある腕をかけたりもたれ掛かるために置かれているのが、脇息(きょうそく)時には机代わりに
お手紙を書くこともあったとか。
でもって、
褥の隣にある棒が出っ張った丸いボールが顔を洗ったりする時の洗面器 角盥(つのだらい)
この角・・・と言いますか、棒に着物の袖をひっかけて顔を洗うのです。
そして
周囲を囲むのが移動式のカーテン 几帳(きちょう)
一番手前に見えているのが、当時の鏡。
さらに一番後ろに並ぶのが、お手紙の道具やらお化粧道具を仕舞う二階棚その他でございます。

すごろく、もあったりします。
でも、コマやサイコロは隣の箱に仕舞ったままです。
「開けてもいいですかー?」と聞きましたら、
みっちゃんと話していた係りのおじさん、
「どーぞどーぞ(^^)」
では・・・お言葉に甘えまして・・・パチリ
コマは全部並べてませんけども・・・。

模型の中では女房さんたちが
こうして遊んでます。
江戸に出来たもので、現在の形の双六とは違って
ボードゲームだったのですねー。
ゲームには賭け事が必ず付随しますので、
かなり何度も禁止令出てますけど(^^;)

その他、
斎宮が乗る輿(こし)も展示中・・・。
こちらの輿、
野宮のお祭りで貸し出されたりして、
実際に今も使われるそうです・・・。
と言うか・・・、
貸し出せるほどの乗り物作ってるあたり、この博物館はすごいのです・・・(^^;)
ああ、もうすごいの一言しか出ませんわ(><)
道を極めた博物館ですっっ。

極めついでか分かりませんが・・・(^^;)
こんな商品もありました。
光の君 リカちゃん
千円・・・だそうです。
買わないのに、写真の撮影だけさせてくださいました、
係りのおじさん、
ありがとうございます。
リカちゃんマニアな方は・・・ぜひこちらにどうぞです(^^;)
本館でも売っているそうです。
でもって
ものすごい気合でこの場所を調べてくださいました
観光案内所のおねーさん
快く、博物館内の撮影を許可してくださいました係りのおじさん
ありがとうございました。