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風俗博物館


さて・・・。
ようやっと京都駅に戻ってきましたが・・・。
そろそろ出発時刻のタイムリミット。

雨はいよいよ、ざんざか降って来ます(−−)
時刻はもうそろそろ、4時になろうとしています。
ここから河原院(のモデルになってる、渉成院)へ向かったら・・・、たぶん間に合いません。
それに比べて風俗博物館なら、駅からもほど近い西本願寺の近く。
仕方なく、今回は上賀茂神社と蚕ノ社に続いて、河原院も諦めです(−−;)

西本願寺の前でバスを降りて、ホテホテ・・・雨の中を歩きます。
そしてすぐに到着、風俗博物館です。
入館料は400円。


こちらは去年の十月にも行った、源氏物語が1/4スケールで緻密に再現されたすごい所。
(前回の時のお話はこちら
今回の出し物は、「明石の姫君の裳着・光源氏の元服」です。
裳着は女の子の成人式。
元服は男の子の成人式。
源氏と明石の姫・・・、親子関係な二人の時間を超えた成人式風景ってやつですねー。



殿上で、腰結いの儀式をしている姫君。
でも、外で地べたに座っている警護の人の方に視線が行ってしまうのは・・・。
やっぱり、犬が好きなのですかねー(−−;)

やっぱり、手にしているので目立つのは弓です。
時代劇って言いますと、チャンバラ・・・すなわち剣術の方が目立ちますが、剣よりも相手に触れずに攻撃できる弓の方が殺傷力が高いって所が現実的です。
足にはいてるのは、なかなか走りやすそうな、革靴です。
やっぱり立ち回りには、足元から固めないと・・・なのです(^^)


こちらは大人である証拠、冠をかぶるための理髪中の源氏少年。
手前にある銀色の器は、ゆする杯(つき)。
中にお米のとぎ汁が入ってます。当時はこれを整髪料にしてたんですねー。
なんか後でベタベタになるような気がしますけども・・・まあ、栄養はあるから髪にはいいのかもです。


こちらは伏せた籠の中に、香炉があります。
その上に衣をかぶせて、お香の匂いを衣にしみこませている所です。


こっちは管弦の遊びをしている所。
みんなで合奏して・・・。
娯楽が少ない当時では、とっても楽しかったんでしょう(^^)
楽器を上手に使えるのも、貴族の大切な教養のひとつ。
覚えることがたくさんですねー。


上からの俯瞰。
遣り水を流した小さいお庭、壷庭と、建物と建物を繋ぐ連絡通路、渡殿(わたどの)の様子です。
女房さんたちは、ここら辺にも几帳だのでしきりを作って、自分のお部屋にしていたとのこと。
紫式部のお部屋も、渡殿にあったそうです。


香合わせの様子。
明石の姫の裳着のお祝いに、色々な所から贈ってこられたお香を試してみて、どれが一番優れているか・・・
って審査というか・・・、まあ好き勝手に自分の好みを言う、そんな所です。


これは冬支度。
冬服を作るため、中に入れる綿をびよーーんと伸ばしている所です。
昔は既製服なんてなくって全部、手製の品でしたから・・・。
女房さんたちのお仕事も、色々あって大変そうです。
針仕事の上手な女房さんをいかにたくさん「お抱え」にしているか・・・も、
女主人の力量だったようなので・・・。
芸は身をたすくって・・・、うーん器用な事は大切ですわ(−−)



これは源氏の元服の宴。
当時の作法として、てんこもりのご飯が笑えます(^^)
この手の儀式には、自分の権勢を誇示する意味合いもありますから・・・。
子どものために親は、本当に何かと物入りですねー。


こらちでは、狩衣と袿が自由に着られます。
自分では着方が分からないので、白珠様に着させて頂きました。



あかねちゃん、代役(^^;)

狩衣は、とっても軽くて動きやすいです。
小袿よりも運動向き。
さすが本来は「狩り」の時に着るファッション。


さて・・・、この自由に着られる着物。
ここでちょっとした事件がありました。
(純粋な風俗博物館レポとはあんまり関わりがございませんので、興味のない方は飛ばして読んでくださいませ)

博物館に訪れたお客さんの中では、この数着ある着物が争奪戦なのです(−−;)
撮影中に、後から来た若いお嬢さん二人が『次に着る』順番待ちをはじめたのですけども・・・。
その中のお一人、これがとにかく、『とっとと、脱ぎなさいよ!待ってるのよ!』
なオーラがギンギンな方で・・・(^^;)
できたら、

「着たいから、次、貸してくださいね」

なんて一言をいただければ、
「はい、すぐに終わらせますねー。スイマセン」
なんてこちらも言えて、なごやかで済む所ですが・・・。
いえ、それが人間社会を円滑にさせる動きといいますか。
ですが、そう思うのはあくまでも、先に着ていたこちらの言い分。

お待ちの方の雰囲気の様子から、ひとつその内面を想像(妄想とも言います)してみますと、

『もう着たんでしょ?しんじらんなーい。
早く脱ぎなさいよ!他の人もいるってこと、
考えないなんて非常識よぉっ!』

と、言った所でしょうか(^^;)
とりあえず、二、三枚写真を撮影できればそれで良かったのですけども、
・・・その数分の時間を待つ事、それ事態がイライラしてしまうらしいのです。
いえ、別に何十分も着物を独占しているわけではなく、
(と言っても女性物の袿は確かに独占してますが^^;)
まだ別の男性用衣装も余ってたわけで・・・。
もうとにかくっ、その袿が着たくて腹が立って仕方ない様子がありありなのです。
その方は余っていた別の着物を着つつも、私たちが今着ている着物に着替えたくてもうどうしようもないっていいますか・・・、

(はっきりとこっちに物を言わないで、あくまでも聞こえよがしにお連れの方に語っているんですねー。
とにかく辺りに撒き散らすオーラが、とげとげしいのです。
どこにでもよくあるお話ですが女って怖いですね^^;)

とはいえここで、
『姫君・・・、そんなに怒ってぱかりいないで、ほら笑ってごらん。
君は笑顔の方が、ずっと綺麗だよ・・・』
とか、友雅さん憑依状態で語ったりしたら火に油を注ぎかねません(^^;)
なわけでとりあえず、随分とヒートアップされておられるようなので、
「お待たせしてますねー。すぐに交代しますから」
って、こちらから一言を投げかけてみたのですけども・・・。

『ええ!そうしてクダサイ』
(ふんっ!当然でしょっ!いい度胸じゃない、いつまでこのアタシを待たせる気?)

と、応えるお嬢チャンの辺りから幻聴が聞こえます(^^;)
あくまでも、こちらとは目を一切合わせないあたり・・・。
思った事が全部、顔立ちと言動に出る方のようです。
隠し事が出来ないといいますか・・・、自分の感情にとっても素直な方です。
きっと人生、腹が立つことばっかりなんでしょうね・・・。

なんて、ついついまた思考を別に飛ばしてしまいつつも、結局は・・・、

ふっ、若いね・・・。

なんて、内心で友雅さんの呟きが出来てしまう年頃になってしまったのですわ。
私も・・・(−−;)
ふふっ、頼忠さんより友雅さんのが歳が近いですもの(^^;)
いやはや、もっと身も心も大人になりたいものですねー。
でも、なかなか精神レベルが上がりません・・・。

最後につい、また地べたに座っているお侍さんを撮影してしまいました(^^;)
本当に警護人なんて、犬扱いですよねー・・・この時代は。



さて、ラストのラストでなんだかなー・・・な、お嬢さんと遭遇してしまいましたが(−−;)
あうっ、せっかくの京都でしたのに(;;)
ここでタイムアップです。

出発の時間に合わせて、京都駅へ向かいました。
そして・・・、最後までお見送りしてくださる白珠様。
ありがとうございました、
おかげさまで随分とたくさんの京都を見ることができたのですわ(^^)
次にこられるのはいつですかねー?
と、思いつつ・・・。
遥かを辿る京の旅は、幕を下ろしたのでした・・・。

桜・・・本当にきれいでしたねー・・・。