嵯峨野
嵯峨野はお寺ばっかりです。
野宮を出て・・・、机上の空論の予定では、またバスに乗って清涼寺を目指すつもりでしたが・・・。
実際にその地に立ってみると、どこもそれほど歩かないで辿りつくようです。
では、ここは北上しながら清涼寺方面まで散策してみますか・・・。
と、ほてほて歩きはじめました。
道々はとにかく人が多くて・・・静かな竹林の中とはいえ、それほど怖い感じもありません。
踏み切りを渡って、道なりに進みます。
と・・・、常寂光院に出ました。

小倉山の紅葉、百人一首で有名な歌人 藤原定家の時雨亭など・・・色々と見所のある場所ですが。
拝観料300円・・・。
ふー・・・これからまだまだ京を歩き回るための軍資金は、節約しなくてはです(;;)
とあうわけで、そのまま通り過ぎました。ホテル代、食費、交通費・・・。関東から京都は遠いです。
貧乏って哀しいですねー・・・。
今、収入ないですもの・・・(ToT)脱兎。
嵯峨野はとにかく、次から次へと神社仏閣、旧跡がひしめき合う激戦区です。
間もなく見えたのが、落柿舎。

松尾芭蕉の門人 向井去来の庵です。
茅葺の屋根の味のある庵で・・・拝観料150円。
はい、そのまま通り過ぎます(−−;)
つぎ、二尊院。
重要文化財・釈迦如来、阿弥陀如来のおわすお寺。
拝観料500円。
・・・さめざめ・・・脱兎。

途中の道には、可愛い小物を売るお土産やさんがたくさんあります。
店内の時計を見ますと・・・、そろそろ一時半。
ぐう・・・(−−;)
空腹で、更に哀しくなってきますねー・・・。

駄菓子やさんの店先の、ひやしあめ・・・。
甘そうなのです・・・(^^)
これで少し、こころを癒しますか・・・。
さて、更に進んで行きます。
次に現れたのは、壇林寺門跡。
壇林皇后が開いた学校の跡です。
壇林皇后は、嵯峨天皇の奥さんで、本名は橘嘉智子、橘さんの出身です。
容姿が美しいことと、学芸を愛する事で有名ですが・・・、脳裏に去来するのは、江戸時代の怪談絵巻もの。
美しくてもやがて朽ちる諸行無常を体現するため、その遺体を辻に捨てさせた・・・って、伝説の方を連想してしまいました。
西福寺には「壇林皇后九想図(だんりんこうごうくそうず)」
と言う、やはり諸行無常を謳う絵画があるようですが・・・。
いずれにしても深く仏教に帰依した、才媛・・・なイメージがあります。
ってんで、拝観することに。
400円を入り口で払いましたら・・・。
受付のおじさん。ひたすらに折り紙折ってるんです(^^;)
「いやー・・・ひまで、暇でねー」
と言いながら、受付の小屋から出てきて、庭を案内してくれました。
そういえば・・・、手持ちのガイドブック「ぴあ」や「歩く地図」にも、門跡紹介の欄にはここ載っていないのです。
ふむ・・・。
庭の草木を紹介しつつ、おじさんは本堂まで案内してくれました。
で・・・、本堂ではまた今度は別のおじさんが、案内に立ちます。
なんか親切な所なのです・・・(^^;)

まずはご本尊さまにご挨拶してから・・・、そのまま続く宝物館。
狭くて薄暗いのですが、中にある収蔵の点数はものすごく豊富です。
曼荼羅から仏像、書画、絵画・・・。
一通り拝観すると、今度は館内のおじさんがお守りの販売員に早代わり(^^;)
うーむ・・・やっぱり、商売人の土地ですねー。
もと来た庭を通って入り口に戻ると、また受付のおじさんが出てきました。
今度は入り口の門構えの説明をしてくれました。
両脇にあるあうんの「象」が、ぷりてぃだったので、パチリ。
さて、更に道は続きます・・・。
ここからすぐそばにあるのが、祇王寺と滝口寺。
いずれも平家物語で有名なお話がある縁のお寺。
平清盛の傍若無人さを強調するエピソードとしての祇王と仏御前の白拍子哀話も、物語としてはまあまあなんですが・・・、
史実としては云々かんぬん・・・とか、ロマンを求めての旅では言ってられないのですけども(^^;)

では300円払って拝観しますか・・・、と思いきや。
まあ、入り口は長蛇の列です。
話す言葉から分かるのが、全員中国人ツアーのみなさんです。
早く新形肺炎収束してくれば、中国にもまた行けますのに・・・などと思いつつ。
あんまりにも込み合っているので、そのまますぐそばの滝口寺へ回りました。
拝観料同じく300円。

こちらは人が何故か少ないです。
滝口の武士と、宮中の女房 横笛の悲恋物語のあるお寺・・・。
やっぱり、純愛路線よりも、権力者の愛人の栄光と挫折・・・みたいなスキャンダルの方が人気なのですかねー。

こちらのお寺は、明治に廃寺になった所を、昭和に再建。物語にちなんで滝口寺と命名された新しいお寺です。
中の庵には、滝口入道と横笛の木造が並んで祭ってありました。
竹林に囲まれた静かな場所で、いにしえの悲恋に思いを馳せるのも・・・と、まあ、たまには気分に浸りますか。