アクト6
お茶のテーマパーク・・・でも、ない(;;)
台北市鉄観音・包種茶研発推廣中心
タクシーのおじさんは、「帰り道でタクシーがほしかったら、ここに電話するんだよー」
と、親切に電話番号を教えてくれて、去っていきました。
さて・・・。
やってきました「台北市鉄観音・包種茶研発推廣中心」こと、
お茶博物館。
「テーマパーク」・・・だと、ガイドブックは言って聞きませんが・・・。
中心・・・センターってわけですね、ふむ。

開館時間は九時から五時。
入場は無料。
時間によっては、茶道講座もやってるらしいです。
ただし、係りの方は日本語は話せません。
その代わりに、パンフレットには日本語の物もあるらしいです。
(私がもらったのは中国語バージョンでしたが、多分、日本語の方が欲しいと言えば、もらえるはずです)
中に入ってすぐ右側は、お茶を作るための道具が展示してあるお部屋。
その二階は、茶芸が出来る喫茶店風・・・ですが、道具とテーブルが並んでるだけで利用者の姿はありませんでした。
時間帯が少し早すぎたようです。
お茶を蒸したり、炒ったりする道具
入り口から左手には、台湾でとれるお茶が一同に並べられた
展示室。
茶道具も置いてあります。
が・・・、ざっと回れば一部屋五分で見て回れます(^^;)
いえ、じーーくりしっかり一つ一つ鑑賞すれば、もう少し時間もかかるかと思いますが・・・。
茶芸の道具も並んでます
茶芸・・・。
最近、日本でも中国式茶芸館は増えてきていますので、
この道具を使って、お茶を楽しむ喫茶店も街で見かけますが・・・。
この「茶芸」自体は、まだまだ出来たてほやほやの文化なのだそーです。
いえ、中華文化の中で喫茶の習慣はめっさ長いのですが・・・。
日本の「茶道」のように、
こーゆー時は、こーゆー作法で淹れて、こーゆー作法で飲まなきゃダメよ。
一期一会の言葉を念頭に、半ば哲学にも似た世界観で云々(@@)
なんて、硬い決まりごとなしに、自由にお茶そのものを愉しむ・・・。
ってーのが、本来の中国茶の飲み方だったわけです。
中国大陸の方に行くと、茶館といえば、こんな道具をいくつも使ってお洒落に飲むお店も多くなりましたが・・・。
それはあくまでも、湾岸部や首都北京のような大都市の話。
そんなお洒落なお店以上に多いのが、ヒビが入りかけた大きな器(場合によっては丼鉢)の中に、アバウトにお茶葉を放り込んで、ラグビーの試合で見るような巨大なヤカンのお湯を、どどーんと豪快に注ぎいれる。
そしてひたすら終日、ゆっくりお茶を味わいながら、お友達とおしゃべりを愉しんだり、ペットの小鳥自慢を披露してみたり、はたまた大道芸や京劇なんぞを鑑賞していたわけで・・・。
そんな古式ゆかしい形式の所、って印象が強いです。
それを茶道みたく、「道」ってものを作ってみようじゃないか・・・。
と、こだわりの形式を生み出したのが、ほんの二十年くらい前。
ですから茶芸はとっても新しい文化なのですね。
閑話休題・・・。
それはさておき、一通りを見て回ると、どうやら建物の裏に山へと続く道を発見。
遠足にやってきた地元の小学生たちが、ガイドさんと元気に上っていきます。
どうやら自然遊歩道のようになっていて、周辺の珍しい植物形態とかも学べるようです。
自然堪能も捨てがたいですが・・・。
「やっぱり、お茶を入手したいんですけど」
ってなわけで・・・。
入り口にあった小さな売店?らしき場所に立ち寄りました。
売店と言いますか・・・、壁際に二台机が並べられて、椅子が置いてある、
デパートの実演販売を思わせる場所なのですけども。
とりあえず、その机の上には販売用らしきお茶の缶が並んでいます。
売り子さんはいませんが、声をかけると事務所からおじさんが一人やってきました。
「試飲したいんですけど・・・」
「いいよ、さあさあ座って」
椅子を勧められました。
すると寝虫が、発見しました。
「おおっ、おじさん、このパンフレットに載ってる写真の人でしょー」
「へへっ・・・。そう、これが私」
お茶博物館のパンフの中で、地味にお茶の揉み込み作業をやってる写真のおじさんが、
その場でお茶を淹れてくれました。
中国茶は、一煎目、二煎目・・・と。
同じ茶葉でも全部味わいが異なります。
雲南の方に行くと、味わいの違いの様を人生に見立てた「三道茶」なんてものもありますが・・・。
一杯目。
味は確かに良いお茶です。
品質もかなり良い・・・と思います。
いえ、あくまでも素人なので、ただ味わいの好みを論じるしかないのですけども。
口の中で転がして、鼻へ抜ける芳香を吟味するってあたり・・・ちょっとワインと似ているのかもです。
「・・・・・・う、ん」
風味もあります・・・が、残念な事に夜市の屋台で飲んだ物に比べると、
断然、口中に広がる滋味が違いました(;;)
夜市の方が、安くて美味しい物が出回ってるって一体・・・?
単に庶民すぎる舌を持ってるがゆえ?
ですが・・・確かに、口の中に残る豊かな芳香が少ないんです。
(ああっ、違うっ。烏龍茶の里に来たのにっ、あと一歩の味なのにっ)
思った矢先、
「どうだい?」
美味しいだろう?と、期待に満ちた笑顔でおじさんが訊いてきます。
「・・・う、ん。ちょっと苦いかな」
味は悪くないので、そんな応え方になってしまいました。
するとおじさん、日本茶と比べてそう答えたのだろうと予測したのでしょう。
「うーん、確かに中国茶は日本茶に比べて、OOの温度が違うからねぇ」
「OO(^^;)?」
スイマセン、勉強不足なのでその単語、聞き取れませんでした。
首を傾げてみせると、おじさんはパンフレットに目を通して・・・。
「OOだよ、OO」
と、とある一行を指差しました。
『焙煎 中火』
ああ、焙煎の温度が違うってわけですか・・・。
おじさんは、その後、烏龍茶作りの方法を専門家の目で語ってくれました。
(でも、専門用語が多くて全部聞き取れませんっ><)
飲ませてくれたのは、この博物館で一番上質なお茶です。
半斤(300g)で800元(つまり2400円)。
「うーん・・・」
購入を考え込む日本人に、おじさんは更に何杯もお茶を出してくれます。
サービスは満点です(^^;)
別のお茶の種類も飲ませてくれて、更に一煎目と、二煎目、三煎目・・・と味わいの違いも、
実際に飲ませてくれて教えてくれます。
が・・・。
はい、そうそう何倍も出してもらっちゃうと・・・。
お腹がたっぷんたっぷん、まさに茶腹(++)
「で、どうする?」
訊かれて、初めに飲んだお茶を一つ買うことにしました。
求めていた味ではなかったのですけども・・・、品質は折り紙付きです。
葉の巻き具合も、色合いも申し分ありません。
色合い的にも新鮮なのは分かります。
でも・・・この先、どうしてもそのお茶にめぐり会えなかったなら(;;)
はあ・・・、烏龍茶の里でこんな様子ですのに、この先、無事にお茶とめぐり会えるのでしょうか・・・。
(注)このお茶博物館に関しては、後日談がございます(−−;)
ここで購入したお茶について・・・。
詳細は、後のアクト8にて